「コンディショニングが大切って聞きますが、ちゃんと理解して身体へアプローチしていますか?」 No.3

こんにちは。アスレティックトレーナーの岡野です。(詳しい自己紹介はこちら

「コンディション」とか「コンディショニング」っていう言葉はスポーツ現場ではよく耳にすることが多くあると思います。試合に勝つ為には「100%の状態」で試合に挑んだほうが自分の本来の実力を発揮しやすいと思いますし、日々の練習もなるべく良いコンディションで行ったほうが練習の成果も得られやすいと思います。逆にコンディションが悪いと試合で思うようなパフォーマンスが発揮できなかったり、最悪な場合試合に出場できないといったことになってしまいます。

また、一般の方も身体が日々「安定した」状態でいたほうが健康を保つことができますよね。コンディションが悪いと仕事や日々の生活、趣味といったことに影響がでてしまい嫌な思いをすることもあると思います。

では、「コンディションを整える為に何を(手段)していますか?」と聞くと

お風呂上がりにストレッチしています…

お風呂によく浸かっています…

睡眠時間を多くとっています…

といった回答を聞くことが多いです。ですが、「なんの為に(目的)それをやってるんですか?」と聞くとなかなか答えられる方は少ないような気がします。「気持ち良いから」「血流を流す為」「疲れが取れるから」「◯◯選手がやってたから」というようなことは聞きます。もちろんその理由でも問題ありません(◯◯選手がやってたからはちょっと問題あり。です)が、それが今のあなたの「目標」や「目的」に適しているのでしょうか?

何事もですが、「目的」を達成する為にどういう「手段」を選ぶかというのがしっかりできるとより良い結果に繋がる可能性が高まります。「ただ、なんとなく…」で選んでしまっているとたまたま良い結果に繋がれば良いですが、結果が出なかったりすると身体に逆影響なときもありますし、継続することも難しくなります。さらにそれが自分にとって合っていたのかも「なんとなく…」で決めてしまうこともあるかもしれません。

今はネットやSNS上で色々な動画がありすぐに方法が得られる時代ですが、その手段が今の自分にあっているかどうかとしっかり選択できる為には、ちゃんとした知識が必要です。専門家までとは言いませんがコンディショニングを選択する上で、色々な「なぜ?」がわかっていると良い手段を選択できる可能性が高くできるかなと思います。

そこで、今回からは「コンディション」「コンディショニング」とはなんぞや。というところから、コンディションを高めるため、コンディションを良い状態で保つためにはどういったことを考える必要があるのかといったことを複数回に分けて説明していきたいと思います。

コンディション/コンディショニングを考える

コンディション/コンディショニングとは

今回は、「コンディション」と「コンディショニング」という言葉の意味を整理しながら、コンディションの要素・コンディショニングの目的といったものを紹介していきます。

まず「コンディション」と「コンディショニング」という言葉ですが、似ているようで少し意味合いが違います。

コンディションというのは辞書で意味を調べると「状態」「調子」「条件」ということが書かれていますが、スポーツの場面では”ピークパフォーマンスの発揮に必要なすべての要因”1)と定義されています。

例えば、試合で勝ちたいと思った時に、この状態までフィジカル面を向上させたいとか心理面をこの状態まで整えたい、環境がこの状態だったら…とかあると思いますが、この「状態」までっていう良い状態になる為に「必要な要素」「条件」がコンディションとなります。例えば、フィジカル的なもの(筋力やスピード、関節の可動域)、天候や用具といった項目がこれにあたります。

コンディショニングは同じく辞書で調べると、「調整」「調整すること」書かれていますが、スポーツの場面では’’ピークパフォーマンスの発揮に必要なすべての要因をある目的に向かって望ましい状況に整えること”1)と定義されています。

先ほどは、良い状態になる為に必要な要素、条件がコンディションと言いましたが、そのコンディションを自分が思った良い状態に近づける「手段」「方法」「行動」がコンディショニングにあたります。例えば、トレーニングだったりケア、食事、睡眠といったものがこれにあたります。

コンディションの要素

コンディションは”ピークパフォーマンスの発揮に必要なすべての要因”と説明しましたが、それに関係する要素というものはたくさんありますが、大きく分ければ以下の3つに分類することができます。

①身体的因子

 身体組成系:体重 体脂肪率 除脂肪量 体水分量 骨密度 体格など

 行動体力系:筋力 柔軟性 代謝系(持久能力)神経系(バランス)など

 防衛体力系:免疫系 温度調整系 ストレスに対する適応

②環境的因子

 生活条件系 :睡眠 食事・栄養 時差 移動 喫煙 飲酒など

 道具・施設系:用具(シューズ、ウェア)施設など

 気候系   :暑熱環境 寒冷環境 高所 天候など

③心理的因子

 社会的な立場 対人関係 ストレス モチベーション 覚醒状態 集中力など

こういった要素が自分の状態や調子に関わってきています。

なので、これらの要素を考えて自分のコンディションが目的にあった状態になるようにコンディショニング(手段)を選択するとなった場合、マッサージやストレッチといったものといった身体のケアだけではなく、トレーニングや毎回の食事や睡眠、家庭や学校、仕事などの環境や人付き合いといった私生活を含めたいろいろな要素が自分の状態に関わっているということが考えられるので、これだけやればよいというもはなく、いろいろなことに注意しながら身体の状態を整えていくことが大切となります。(もちろん優先順位はあります)

また、自分の「調子」には何が関係しているか?自分には特に何が大切なのか?ということも知っておくと調子が悪くなったときに何をすればよいのかということにつながってくると思います。(例えば睡眠が8時間とれていないと調子が悪いと感じているならば、8時間寝るためにはどうすれば良いのかとかんがえることができますよね)

コンディショニングでは何をするのか/できるかを考えてみる

コンディショニングは’’ピークパフォーマンスの発揮に必要なすべての要因をある目的に向かって望ましい状況に整えること”と先ほど説明しましたが、「ある目的」ってなんでしょうか?もちろん、スポーツの場面では「勝つために」というのが一番上に考えられますが、もう少し整理していくと以下の4つの目的が考えられます。

①パフォーマンスの向上(より高い能力の獲得)

②ケガや病気の予防

③試合で力を出し切る為に心身の微調整をする

④疲れを取り除くこと

適切なコンディショニングを行うためには、これらの「目的」をしっかり考えながらどの「要素」をどういう「状態」にしたいかによって「何をするのか」というのが決まってきます。トレーニング、ケア、食事、睡眠など手段が色々ある中で「何をするか」もそうですし、パフォーマンス向上のためのトレーニングも「何をするか」、身体の疲労をとる為に「何をするか」といったことも目的がしっかり考えられていればその手段も深く・細かく考えられます。

しかしコンディションを行える時間や環境(チーム状況や練習施設、金銭的な状態、家庭や仕事の状況など)を考慮しないとできることもできません。やりたいこと、やるべきことの他にやれることも考えることが必要です。あれもこれもやりたいところですがそのときに適したことをすることが一番重要です。(上記図)

また、コンディションをより良くする為には「強くなる」取り組みだけではなく、「良い状態」を保つための取り組みも必要なので、互いにバランスが取れるようにしていくことも大切です。

「強くなる」取り組みの割合が大きくなると過度な負荷によって疲労がたまりケガや病気になる確率が高くなってしまいます。せっかく「強くなる」為におこなっているのにケガをしたり、状態が悪い期間が続くと練習が積めなってしまいパフォーマンスが向上しません。逆に、「良い状態」を保つための取り組みの割合が多すぎると「強くなる」ための適切な負荷がかけられなくなりパフォーマンスが向上しないといったことも考えられます。

まとめ

今回は、「コンディション」と言う言葉をスポーツ現場ではよく聞くけど、身体の状態を良くする、整えるために考えなくちゃいけない要素ってなにがあるの?ってことで、色々な要素が「パフォーマンス」や「健康」に繋がっていますよといった紹介をしました。また、手段はしっかり目的に合ったものを選択しなくてはいけないので、目的もしっかりと考えていきましょうということをまとめてきました。コンディショニングを考える上ですごく概論的な話になっていますがスタートとしては大切な内容だと思うので色々と整理してみてください。

参考文献

1)アスレティックトレーナーの専門科目テキスト第6巻予防とコンディショニングp14

【Conditioning Gym noma】

東武東上線朝霞駅徒歩2分にあるパーソナルトレーニングジムです。

「なりたい自分、ありたい自分へ。」をコンセプトに、

  • トップアスリートからスポーツ愛好家まで、スポーツにおけるハイパフォーマンスを追い求める人
  • 仕事や家事・趣味など、身体に対して日々安定したパフォーマンスを求める人

を対象として、アスレティックトレーナーがトレーニング・リハビリテーションを通し、その人の「なりたい自分」「ありたい自分」に向けて共に試行錯誤しながら成長する場所です。

nomaでは筋力や可動域向上や身体の使い方の改善といったスポーツのパフォーマンス向上はもちろんのこと、身体の悩みや痛み・不調に対して、エクササイズを通して「根本的な原因」にアプローチし、身体機能や姿勢の改善をしながら目標に向けてアプローチさせて頂きます!(お身体でお困りの方は相談から承ります。)

ご興味を持っていただけた方は、下記から予約ができます。

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